列車見通し距離と退避余裕距離

JR東日本では線区の最高列車速度にあわせて、退避に必要な距離の標準を次のように定めています。

線区の最高列車速度列車見通し距離退避余裕距離
120km/hを超える速度1200m以上400m以上
95km/hを超え
120km/h以下
1000m以上350m以上
70km/hを超え
95km/h以下
800m以上300m以上
70km/h以下600m以上250m以上
駅構内、運転所構内等250m以上特に定めない

列車見通し距離とは

列車の接近を確認してから、機材等を片付け、工事作業員が完全に退避体制に入る為に必要な時間を確保出来る、列車進来地点までの距離

退避余裕距離とは

緊急に列車接近の合図があった場合でも、工事作業員が退避する時間を確保する為に必要な距離(最後の砦)

列車は1秒間に約30mも走ります。

近くに接近してから退避するのでは間に合いません。

またブレーキ距離は130km/hの特急列車では約600m、95km/hの一般列車では450mと言われています。

列車の運転士はこれを考えてブレーキをかけるので退避が遅れて運転士に危険と感じさせると列車を止めることになります。

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