誘導員(重機)は、重機を運転しません!
仕事内容
- 工事用重機械、工事用自動車、軌陸車の鉄道施設(架空線・地下埋設物含む)への接触や衝撃防止のため、運転合図および誘導を行う。
- 工事用重機械の転倒や転落、および工事従事者の機械への接触防止のため、運転合図および誘導を行う。
- 事故発生、または発生の恐れがある場合は、直ちに列車防護の手配をとる。
執務要領
- 決められた服装を整え、決められた用具を忘れずに携帯する。
- 作業前に、作業等の責任者・機械運転者、さらに営業線近接工事の場合には列車見張員を含めて打ち合わせを行い、作業(誘導)方法・合図の方法等を徹底しておく。
- 機械運転者への合図は、目と耳の両方で確認する二重方式により行う。
- 列車が運行される線路のそばで建設機械を使用する場合は、運転席に設置した列車接近警報装置(回転灯)をリモコン操作で作動させると共に、同時通話可能なハンドフリー無線により、列車接近および緊急事態をオペレーターに知らせる。
- 誘導に従事する位置は、「機械運転者に合図しやすく・列車見張員の合図を確認しやすく・自分自身の安全を確保出来る場所」を選定する。
- 列車が運行されている線路そばの作業では、列車見張員が適正に配置されたことを確認してから誘導を開始する。
- 列車見張員から列車接近合図があった場合には直ちに作業を中断させ、列車が通過するまで走行や作業を開始しないよう監視する
- 建設機械を踏切等から軌道上に乗り入れる(載線する)場合は、責任者・機械運転者と乗り入れ方向や支障物あるいは乗り入れ時間等について確認しておく。
- 移動式クレーンを移動させる時は、ブームの格納を確認して走行可の合図をする
- アウトリガーを備えた機械を移動させる時は、アウトリガーの格納を確認して走行可の合図をする。
- 無理な運転、危険な運転を認めたら制止する。
- 作動中の機械に近づく作業員を認めたら、機械を停止させるか作業員を制止する
【建設機械の作業半径内(周囲)は立入禁止】
架空線に接触することを防止する為、JR発注工事では安全高さ内で強制的に機械をストップさせる機能を備えた工事用重機械を使用することが基本になります。緊急時等でこの機能を持たない機械を使用せざるを得ない場合は、架空線監視を誘導員とは別に配置することになります。