列車見張員とは

まずはじめに、列車見張員を知らない人にもわかるように解説致します。

鉄道関係の工事は走っている列車のすぐそばで工事をするため非常に危険が伴います。

列車が来たことに気付かないでいると、列車に接触して死亡事故が起きたり、列車の運転士が危険と察知してブレーキを掛け、ダイヤが大幅に乱れてしまい、乗客の方々に大変迷惑が掛かります。

そのような事が起きないために、列車の接近を見張り、事前に察知して工事作業員に対し注意換気・安全の確保・列車防護をするための保安要員です。

任務内容

営業線またはこれに接近する作業現場において、列車の進来・通過を監視し従事員および列車の安全確保に努める。

  1. 指定された位置で、列車の見張りに専念する。
  2. 列車接近を確認した時、定められた方法により列車接近の合図を送る
  3. 従事員の退避を確認して、作業現場が安全である合図を乗務員に表示する。
  4. 保安機器を使用する場合は、作業中その機器の動作状況を確認する。
  5. 事故発生、または発生の恐れがある場合は直ちに列車停止の手配を取る。

列車見張員になるには

以下の要件を満たした場合に列車見張員として認定されます。

  • 所定の講習会を終了し、学科・実技試験において判定基準に達したこと。
  • 運転適性検査、医学適性検査の判定基準に達したこと。

最後に

集中力があれば誰でも出来る仕事で、体力があれば昼夜働いてガッツリ稼ぐ事も可能です。
ですが、列車見張員は作業員、乗務員、乗客の命を預かっています。
責任重大な仕事である事を、常に念頭に置いて働く必要があります。

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